こだわり

こだわり

みかんづくりは、小さな積み重ねの連続です。
どれほど恵まれた土地があっても、木の状態や天候に合わせた細やかな管理が欠かせません。
当農園では、土づくり・環境づくり・地形を活かした栽培管理を柱に、「おいしいみかん」をお届けできるよう日々誠実に向き合っています。
こちらでは、私たちが大切にしている栽培へのこだわりや想いをご紹介いたします。

当農園が大切にしているのは、みかんの木そのものが本来持つ力を最大限に引き出すことです。そのために欠かせないのが、環境に合わせて独自にブレンドした特別な有機肥料です。
有機肥料はゆっくりと分解されるため、木が必要とする栄養を長い時間をかけて届けることができます。これにより、急激な成長ではなく“安定した樹勢”が保たれ、毎年良質なみかんが実ります。
こうした施肥管理により、甘さはもちろん、まろやかなコクや香りと“味の設計”を有機肥料の力で行っています。丁寧に重ねてきたこの管理こそが、当農園のみかんのおいしさを支える大きな要となっています。
当農園では、みかんの味を支える要素として“根がのびのびと動ける環境”に注目。そのために活用しているのが、土壌改良資材「キートロン」です。
ケイ酸を多く含むキートロンは、土をやわらかくして細根が広がりやすい状態をつくり、根の働きを活発にしてくれます。
根の吸収力を高める効果があるため、肥料を効かせたい時期の前に施用するのがポイント。そこで当農園では、夏の“実肥”に合わせ、5月中ごろにキートロンを施しています。
こうした土壌環境づくりは、木が健やかに育つための基盤となり、みかんの品質を安定させる大切な工程です。見えない部分への確かなこだわりこそが、みかんのおいしさにつながっています。


当農園のみかんは、有田の中でもとくに恵まれた環境である南向きの段々畑で育ちます。南向き斜面は一日を通して日照時間が長く、太陽の光をしっかり浴びることで、果実には自然な甘さが蓄えられます。
さらに、斜面ならではの水はけの良さが根を健康に保ち、余分な水分が停滞しないことで樹勢が安定。強く健やかな木が育つ土台となっています。そして太平洋から吹き抜けるミネラル豊かな潮風が果実に届くことで、味に奥行きや香りが加わります。
この豊かな自然条件を活かしつつ、木の状態を見極めながら剪定・摘果・施肥の時期を細かく調整することで、甘さと酸味のバランスが取れたみかんに育ちます。自然の恵みと丁寧な栽培管理を組合せた、当農園ならではの方法です。
私がみかんづくりを始めたのは、会社員として働いていたころ、さまざまなご縁を通じて農業の世界に魅了されたことがきっかけでした。
その後、農林大学校の社会人課程で基礎から農業を学び、さらに農家で2年間の研修を経て、就農への一歩を踏み出しました。
最初は何もかもが一からで悩むことも多く、思うようにいかない日々もありました。ですが、壁にぶつかるたびに学びがあり、その積み重ねが今の栽培の土台となっています。
これからも一つひとつのみかんに向き合い、お客様に安心して味わっていただけるみかんをつくること。それが私の原動力であり、これからの挑戦への力になっています。


当農園がみかんを育てるのは、日本有数の柑橘産地として知られる和歌山県有田市。
「温暖な気候、南向きの斜面、海から届く潮風」
この地域特有の自然条件が、香り豊かで甘みの強い “有田みかん” を育てます。
有田は400年以上続くみかん産地であり、歴史と経験に裏打ちされた栽培技術が今も受け継がれています。
当農園もその一端を担い、土地の力を活かしながら、安心して食べられるみかんづくりに取り組んでいます。
有田ならではのおいしさを、感じていただければ幸いです。